この記事の目次を開く
指示文が具体的でも、数字と枚数は自分で確かめる
Gammaには「相手・判断してほしいこと・変えない数字・枚数」を渡し、生成前のアウトラインと生成後のスライドを別々に確認します。今回、架空のEC商品Sample01の計画を6枚にする指示を実際に入力したところ、最初のアウトラインは7枚になり、月間の目標が「3週間で+20件以上」の成功条件へ変わりました。数値そのものが合っていても、単位や期間が変われば提案の意味も変わります。
この記事では、入力した原文、見つかった問題、修正に使った文面、最終6ページのPDFを掲載します。2026年10月14日の既存Freeアカウントで行った1回の生成と修正の結果です。すべて架空の検証用数値で、実在の顧客や施策実績は含みません。モデルや設定、生成のタイミングで結果は変わります。

入力前に、数字の正解原稿を1か所へまとめる
今回は店舗責任者が3週間の試行を始めるか判断する、5分で読める提案資料です。見た目より先に、次の一覧を作りました。自分の案件に置き換えるときも、金額だけでなく集計期間と計算式まで更新してください。
表は左右にスクロールできます。
| 項目 | 変えない原稿 | 読み違えやすい点 |
|---|---|---|
| 現状/目標 | 100件/月 → 120件/月 | 月間受注件数。3週間の受注総数とは違う |
| 増加 | 20件/月、20% | (120−100)÷100。施策の効果保証ではない |
| 平均単価 | 2,000円 | 原価や利益率は未確認 |
| 目標売上換算 | 120×2,000=240,000円/月 | 利益ではなく売上高の換算 |
| 期間/予算 | 3週間/30,000円 | 1週目10,000円、2週目8,000円、3週目12,000円 |
| 評価方法 | 担当者が開始前に決める | 同じ長さの比較期間または月換算。継続基準は未確認 |
現状換算は200,000円/月、目標との差は40,000円/月ですが、広告費を引けば利益が出ると判断する材料にはできません。原価、既存の自然増減、集計方法が不明だからです。未確認の数字を生成側に補わせる代わりに「未確認」と残す方針を指定します。
今回そのまま入力した6枚用の指示文
Gammaホームの「従来のジェネレーターを使用」→「生成」で開いた「Agentで作成する」欄に、下の文面を貼り付けて送信しました。表紙と要点を1枚にまとめる意図、架空データであること、利益との区別を入力時点から伝えています。

【目的・読み手】 架空のEC商品Sample01の3週間広告計画を、店舗責任者へ提案する日本語6枚の資料にしてください。5分で読み、試行の可否を判断できる構成にします。 【変更しない事実】 現状100件/月、目標120件/月、平均単価2,000円、期間3週間、予算30,000円。 内訳は1週目10,000円、2週目8,000円、3週目12,000円です。 目標売上換算は120件×2,000円=240,000円/月です。利益ではありません。 すべて架空の検証用数値です。実績として表現しないでください。 【6枚の構成】 1. 表紙と提案の要点 2. 現状と目標 3. 3週間の施策(商品ページ改善、カゴ落ちフォロー、少額広告テスト) 4. 予算と週ごとの計画 5. 成功条件と未確認事項 6. 次に判断・確認すること 【表現・図】 1枚につき1つの主張。見出しは短く、本文は簡潔に。 数値を勝手に追加せず、不足する情報は「未確認」と記載してください。 実績風の上昇グラフ、架空の口コミ、根拠のない効果保証は入れないでください。 図を使うなら、上記の数値と対応する表か、数字を含まない説明図にしてください。 「すべて架空の検証用数値」という注意を残してください。
この文面は完成を保証する魔法の指定ではありません。以下の実結果では、禁止した解釈や指定枚数からのずれが出ました。コピーする場合は、自分の正解原稿を隣に置き、生成された文章と照合するところまでを作業に含めます。
最初のアウトラインで見つかった3つのずれ
Gammaの返答は「6枚構成」でしたが、画面のカウントと実際の見出しは7枚でした。表紙と「提案の要点」が別々のカードになったためです。さらに「月間売上を100件から120件へ」「現在の実績」「3週間で+20件以上の受注増加」という文面が入りました。返答の説明だけを読まず、カード本体を確認してください。
表は左右にスクロールできます。
| 確認対象 | 初回の実結果 | 直した内容 |
|---|---|---|
| 枚数 | 7枚。表紙と要点を分離 | 表紙と要点を結合し、最後の判断まで6枚にする |
| 件数と実績 | 「月間売上を100件から120件」「現在の実績」 | 「月間受注件数」「架空の現状値」へ |
| 成功条件 | 「3週間で+20件以上の受注増加」 | 月間目標を維持し、集計方法と継続基準は未確認にする |
修正欄に「必ず合計6枚」「表紙と提案の要点を1枚に結合」「3週間で+20件以上を削除」と対象を指定しました。ただし最初の修正では空白の2枚目が残り、最後の「次に判断・確認すること」と240,000円の換算式が消えました。そこで空白カードを削除し、欠けたカードと式を戻す指示を追加しています。
修正完了の返答が出たら、見出しを1枚目から6枚目まで再び数えます。今回は「表紙と要点/現状と目標/施策/予算/評価方法/次の判断」となり、空白がないことと数字を確認してから「生成」を押しました。テーマは生成側が設定したもの、画像ソースは「画像を追加しないでください」の状態です。
生成後にも、月単位と「利益ではない」が弱くなった
6枚のスライドが生成されたあとも確認が必要でした。2枚目の目標受注件数は「3週間試行後に評価する目標」となり、120件/月の月単位が説明から落ちています。式は240,000円/月で正しい一方、アウトラインに戻した「利益ではない」という注意も表示されませんでした。これは数字の計算ミスとは別の、読み手が解釈を間違えやすい欠落です。

「AIですべてのスライドを編集」から、変更範囲を2枚目だけに絞って次の指示を送りました。修正後は同じ箇所に120件/月が入り、式の下に利益との区別が戻っています。
2枚目だけ修正してください。目標受注件数の説明「3週間試行後に評価する目標」を「120件/月を目標に、3週間の試行後に評価」に置き換え、「目標売上換算」の式の下に「売上換算であり利益ではない」を明記してください。他の本文、6枚構成、グラフ、予算、単価を変えないでください。

「他の本文、6枚構成、グラフ、予算、単価を変えない」と添えても、ほかの箇所が変わっていないかは確認します。今回は残りの見出し、30,000円、10,000円・8,000円・12,000円、2,000円を再照合しました。
グラフは、与えた数字だけで作れているかを見る
4枚目には予算の棒グラフが生成されました。横軸は1週目・2週目・3週目、縦軸は予算(円)。バーの表示10k・8k・12kはそれぞれ10,000円・8,000円・12,000円で、隣の本文と一致しています。合計は30,000円です。売上が伸びた実績グラフではなく、予定した予算配分を見せるグラフとして読めます。

今回は架空の口コミや売上の右肩上がりグラフは見当たりませんでした。ただし入力では図を「表か数字を含まない説明図」と指定しており、棒グラフは表現指定から外れています。元数値に一致する予算比較なので残しました。表だけに限定したい資料なら「棒グラフも使わず、予算は3行の表にする」と追加で修正してください。
予算グラフが合っていることと、施策が成功することは別です。商品の写真、実績データ、口コミを使う場合は、出典と利用できる素材を自分で用意します。「説得力のあるグラフを入れて」だけでは、何の根拠を描くかが決まりません。
PDFは6ページ全部を開き、表示と意味を確認する
修正後、共有→エクスポート→すべてのスライド→PDFで出力しました。実際のファイルは6ページ、約3.37MBです。全ページを画像へ描画して、見出し、本文、グラフ、架空数値の注意が読めることを確認しました。Free出力の「Made with Gamma」バッジは全ページにあります。
表は左右にスクロールできます。
| ページ | 確認した内容 |
|---|---|
| 1 | 月間受注目標、3週間、合計30,000円、架空数値の注意 |
| 2 | 100件/120件、+20%、2,000円、240,000円/月、利益ではない注記 |
| 3 | 商品ページ改善、カゴ落ちフォロー、少額広告テストの3施策 |
| 4 | 棒グラフと本文の10,000円・8,000円・12,000円が一致 |
| 5 | 同じ長さの比較期間または月換算、集計方法と継続基準は未確認 |
| 6 | 試行可否、比較方法、継続基準、素材・ツールの確認へつながる |
表示上の注意も残っています。2枚目の緑色の補足は背景とのコントラストが弱く、6枚目のページはほかより縦に長くなりました。PDF本文の端切れや重なりは確認されませんでしたが、エクスポート画面には2枚のはみ出し警告がありました。PowerPointやGoogle Slidesへの出力についても画面が注意を出しているため、このPDF確認を別形式の検証の代わりにしないでください。配布用の実例として掲載し、提出先の形式では再確認します。
自分の資料では、最初の指示に評価方法も足す
今回の失敗を避けるなら、初回の原稿に次の条件を足してから使います。「表紙と要点は同じカード。空白なしの6枚」「100件と120件は月間受注件数」「3週間の試行と月間の目標を混同しない」「利益ではない注記は式のすぐ下に残す」です。これは今回の観察から作った追加案で、この追記を入れた別の新規生成は行っていません。
【今回の観察を反映する追加条件】 表紙と提案の要点を必ず1枚にまとめ、空白カードなしの6枚にしてください。 100件/月・120件/月は月間受注件数です。売上高と呼ばないでください。 3週間は試行期間であり、3週間で20件増という成功条件に置き換えないでください。 同じ長さの比較期間または月換算方法を担当者が開始前に決めます。集計方法・継続基準は未確認です。 120件×2,000円=240,000円/月の式のすぐ下に「売上換算であり利益ではない」を残してください。 各カードの見出しと数値を一覧にして確認できるようにしてください。
短い弱い指示と長い指示の、同じ条件による生成比較は今回は行っていません。「長く書けば必ずよくなる」という結論にはしていません。指示を具体化しても、アウトラインで枚数と意味を確かめ、生成後に単位・式・注記・グラフを照合することが、この実例から持ち帰れる手順です。
構成の発想はGamma公式プロンプト集も参考にできます。作業を終えるときは入力原稿、修正指示、最終ファイルを同じ版として残すと、別の担当者も確認を続けられます。
確認条件と出典
2026年10月14日。掲載の指示文をGamma Freeの既存アカウントへ実入力し、アウトラインの7枚化・月間目標の期間変更を確認。アウトライン修正2回、6枚生成、2枚目の限定修正を実施。最終PDF6ページ(3,374,584bytes)を本文照合・全ページ描画で確認。初回と修正後の画面、入力/修正TXT、最終PDFを掲載。弱い指示の別生成比較と改善追記による新規生成は未実施。架空Sample01のみ。